集集大地震 Taichung Earthquake
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 1999年9月21日、台湾台中附近南東県集集を震源地とする直下型の大地震が発生した。その震度は、マグニチュード7.6で、阪神淡路大地震より大きいという。1999年11月、震源地ではないが、台中市近辺を訪問、その地震を一部見ることが出来た。日本も地震国であり、他人事として、見ることは出来なかった。その一部を報告する。
 :1995年1月17日未明に起きた阪神大震災は、マグニチュード7.2であった。しかし、高速度道路等の損壊等大きな被害が出た。これは、振幅が1秒と小さく、その破壊力が大きかったということが、最近の研究でわかった。(2000.1/17、NHKスペッシャルより)。

台湾大地震のデータ:

地震に関する情報
発生日時現地時間 1999年9月21日 午前1時45分頃
日本時間 1999年9月21日 午前2時45分頃
規 模マグニチュード7.6
震源地南東県集集(台北から南南西145kmにある南投付近)
被害情況
死 者2,399人 (10/21)
負傷者8,700人あまり (9/28)
建物全半壊5万棟以上 (10/21)
余 震7,400回以上 (9/28)
注:このデータは、NHKボランティアネットより。

 阪神大震災よりその地震の強さは大きかったと聞くが、その被害は少ないように思う。それは、台湾の家の多くが石、レンガ、コンクリートで作られており、日本のように木で作られていない点ではないだろうか。火事などの二次災害がやはり少なかったと思う。

断層上の学校のグラウンド:
 断層上にある中学校と小学校のグラウンドが、1m以上の段差がついた。10m位の道路を挟んで、中学校と小学校があるが、小学校は無傷で、断層上にあった中学校は、無残にひび割れ、崩壊していた。断層が明暗を分けていた。
 ここは、地震の被害の現場として保存されるようで、鉄条網で囲われていた.
Taiwan Earthquake Taiwan Earthquake Taiwan Earthquake
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傾いた電柱:
Taiwan Earthquake

台中市で倒れた建物:
 台中市は、震源地よりは少し離れているが、倒れたビルや、壁の落ちた家を見ることとができるが、倒壊数は多くない。日本でのテレビは、倒壊したビルを集中的に写すため、市全体が同じ状態のような錯覚を受けていたが、実際はそうではないようだ。確かに断層上の家やビルはそうとの被害を受けているのも事実だ。
 写賓は、台中市の倒壊したり、倒れたビルであるが、天災というより、人災の様相が濃い様に思う。特定の建設会社が建設したビルが、倒壊しているが、隣の別の会社が建設したビルは何ともない。斜めになったビルは、沼地に作られたもののようで、基礎工事が不充分なためだと言っていた。勿論、多くの天災によるものもあろうが、かなりの人災によるものも否めない。台北市の松山濱館の倒壊にるも、テレビで何回も放送されたため、台北も相当の被害を想像したが、柱を取っ払ったための強度不足が原因のようだ。台北の場合この1軒のみが倒壊したようだ。台北市内はまったく今までと同じであった。
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台中県石岡ダム:
道路が隆起してはるか下になった家:
避難テント:
後片付られた被災ビル:

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